歯の異常
こんにちは。戸越銀座矯正歯科です。
本日は歯並びに関係する歯の異常についてお話します。
歯の異常とは、歯の形や生え方や数が、標準よりも変わった状態をいいます。歯並びに影響を与えているケースが多く、歯科界では昔からいろいろな方向から研究されてきました。
歯の異常は大きく、「形態異常」「萌出異常」「歯数異常」にわけられます。
以下に説明していきます。
◆形態異常◆
・矮小歯 上顎側切歯(真ん中から数えて2番目の歯)が標準よりも小さいもの。サイズによっては、すきっぱ【空隙歯列】になることがあります。隙間を埋めるためには矯正治療や樹脂による治療が必要です。矯正治療後に標準サイズにするために樹脂を盛りたすこともあります。
◆萌出異常◆
・異所萌出 いわゆる歯列から飛びでて生えてきているものです。日本ではチャームポイントの【八重歯】もこれに該当します。歯列に入れ込むためには矯正力が必要です。
・埋伏歯 歯が適切な時期になっても生えてこない状態です。原因はさまざまで、物理的に隙間がないことが原因だったり、遺伝的な要因が歯を適切に生えるのを妨げていることもあります。
◆歯数異常◆
・先天性欠如 永久歯がうまれつき少ない状態です。側切歯(真ん中から数えて2番目の歯)や第二小臼歯が好発部位です。永久歯がないところの乳歯はすぐには抜けず、30~40歳頃までは抜けずにもつと言われています。乳歯を抜いて矯正治療で隙間を閉じる治療を選択することがあります。
・過剰歯 永久歯が生まれつき多い状態です。特に上顎の前歯部に発生することが多いです。前歯が適切に生えるのを物理的に邪魔することがあり問題になります。過剰歯が原因ですきっぱになることがあります。過剰歯は永久歯の生え代わりの障害になる位置に存在する場合は抜歯が適応です。
歯の異常は歯科検診を行ってはじめてわかることもあります。定期的な歯科医院の来院は自分の口腔内を知る意味でもとても重要です。歯科医院がみなさんにとってもっと身近な存在になるよう、矯正歯科分野の中で研鑚を積んでいこうと思っています!